論文の探し方・読み方

文献の種類

論文とは,あるテーマに関して著者が自分の考え,意見などを述べるものである が,特に学術的な分野では,論文誌にのっているものが論文となる.
ここでは,学会などの分類を簡単に説明する.
なお,下記の分類はあくまで屋代の主観であり,かならずしもすべての学会が下 記のようなルールに従って名称を区別して利用しているわけではない.

ITS関係で有名な学会

屋代研究室では,主としてITSにおける通信関係の研究を行う. この分野で有名な学会として,下記のものがある.
なお,学会誌とは一般に学会の会員に配布される雑誌であり,記事は読者(会員) の投稿などによって構成される.
一方論文誌は査読をうけたものが掲載されるもので,学会誌とは別に購入するケー スが多い.
  1. IEEE: The Institute of Electrical and Electronics Engineers Inc. ( www.ieee.org )
    情報処理関係では,世界最大の学会. ITS関係でも主催する学会が多数.もっともITS的なものは ITS Conference(ITSC). 昨年は東京,早稲田大学で開催された.これ以外に隔年で開催される Intelligent Vehicles や Vehiclar Technology Conference(VTC)などがある.
  2. ACM: Association of Computing Machinery ( www.acm.org )
    直接的にはITS関係の研究はあまり行われていない(らしい).
  3. 情報処理学会 ( www.ipsj.or.jp )
    2000年4月からITS研究会が発足し,ITSに関する研究活動を定期的に行っていく 予定.昨年10月には学会誌でITS特集が組まれた. ここの論文誌は研究室でとっている.
  4. 電子情報通信学会 ( www.ieice.or.jp )
    1999年4月にITS研究会が発足.論文誌においてもITS特集などが組まれている. 論文誌は分野ごとにA〜D(?)に別れている.ITSの通信関係はB分冊で扱われるこ とが多いが,A分冊で特集が組まれたこともある.B分冊は研究室でとっている.
  5. 電気学会
  6. 交通工学会
これらの学会の資料はほとんど図書館で閲覧可能であるので探してみてほしい. (一部のものは研究室にもある).
なお,研究会は英語ではSIG(Special Interest Groups)といわれる. 海外の学会でも数多くの研究会がある.

論文の読み方

よい論文は英語である.(英語の論文は良い論文である,ではない) 特に情報処理関係ではこれはほぼ成り立つ. よって論文を読もうと思ったら英語の論文を読まなければならない.
が,特定の分野ならば英語以外でもよい論文があることがままある. 日本語の論文だから読まなくてもよい,ということもない. 日本人の書く論文はまず日本語の論文が公表されてから海外で発表されるケース が多いため,最先端のことを調べるためには日本語の論文にも常に目を通してお く必要がある.
論文は一般的には以下のような構成となっている(※はっきりいって実際は千差万別).
よい論文とは,要旨/Abstractを読めば,その論文のいわんとしている新規性な どがざっくり理解できるものが理想であるが,一般にはどの分野のトピックスに 関する検討を行ったのか,という点がわかる程度であることが多い.
最初は研究会などのある程度簡単な論文を読んでみて,わからないことはディス カッションする,という形式で論文の読解力を深めていってほしい.
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