Emacsとは

Emacsは、単なるエディターではない。よく言われるように、Emacsは環境であ る。通常、Sunなどで仕事をするにあたって、1回Emacsを立ちあげれば、その 上でほとんどの処理は可能である。

そこで、ここでは松下研で特にEmacsをよく知らない、または、Emacsがどうし てそんなに便利なのか判らないという人を中心に、Emacsの初歩的な部分と、 必要最低限知っておいて欲しい部分について説明する。

しかし、なにぶんEmacsは多機能であり、知っておくと便利なこともあまりに 多岐に及ぶので、これだけで最低限のことを知ったと思うのは大きな間違いで ある。はっきりいって、Emacsというものは、使えば使うほど、味が出るとい うか、便利さがわかるエディターである。自分で使ってみて、こんなことが出 来れば便利なのになあ、と思い、どうにかして出来ないかなあと自分で解決方 法を探すということを繰り返すうちに、Emacsは便利で手放せないエディタに なってくるのである。逆にいえば、今知っていることだけで全てをすまそうと 思うのならば、Emacsの便利さをほとんど享受できないのと同じである。場合 によっては難しいエディタであるという印象で終わってしまうかもしれない。 そうならないためには、とにかくいろいろEmacsをいじってみて欲しい。わか らないことがあったらGNU Emacsマニュアルなど、Emacs関連書籍を調べれば、 たいていのことがEmacsで出来るということがわかると思う。

いくつか注意点を挙げておく。Emacsは、メモリを大量に使用するエディタで ある。例えば多くのファイルを編集しようとすれば、基本的に全てのファイル を全部メモリに読み込んでしまう。ということは、大きいファイルなどをたく さん一度に編集しようとすると、メモリをたくさん使用することになる。ワー クステーションの場合、メモリは一人で占有すべきものではないので、極力読 み込むのは必要なものだけにして欲しい。同じように、Emacsはなんでもでき るだけ、それ自体の大きさも大きい。すなわち、Emacsを立ちあげるだけで多 くのメモリを使用する。このため、一人で複数のEmacsを使用することも極力 避けるべきである。


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